林浩平の《饒舌三昧》

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zoom RSS 5月1日(月)19時からの「放送大学」に出演します(吉増さんのコメント追加です)

<<   作成日時 : 2017/04/22 22:30   >>

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 春空に 色のながるる 川原鶸(ひわ)      (本井 英)

 本井さんは、虚子の詩法を忠実に実践し「花鳥諷詠」に徹する俳人です。お住まいの逗子は海と緑の町ですから、春の空をカラフルな色彩?で飛ぶ野鳥を目撃しての作でしょう。またどこか軽いモダニズムの余韻もあります。

 さて、昨年からこのブログでも何度かロケの模様をレポートしましたが、僕が出演します「放送大学」の特別講義「文人精神の系譜――与謝蕪村から吉増剛造まで」、45分の番組が完成して、今年度の放送日も決まりました。
一般家庭のテレビで受信できますよ、加入しないと視聴できないものではありません(笑)。地上波では12チャンネルでどうぞ。(おっと地上波は関東圏のかたに限ります。それ以外の地域にお住まいのかたは、BSの231チャンネルで御覧ください。)

 「放送大学」の通常の講義版は、講師役の先生がスタジオで専門的なレクチャーを行なうのですが、こちらはオールロケですから、「文人」という主題も関係して、なんだか映像紀行のように楽しんでいただけます。いやあ、京都・新宮・僕の大学のある多摩センター・北鎌倉、そして佃と六日間のロケに付き合いました。久々のテレビの仕事、愉快でした。

 ベテランの草川プロデューサー、試写が終わるとすぐに電話をくださって、「この特別講義、出色の出来映えですよ」と高評くださったのは嬉しかったですね。ひとえにディレクターの原口美早紀さんと井上元さんおふたりの手腕です。どうぞ皆さん、ご高覧ください。最初のオンエアが、5月1日(月)の19時から19時45分までです。ただ、GWに入っているとはいえ、月曜のこの時間帯ですから、仕事場からまだお宅にお帰りじゃないのでは。どうぞ録画機能をお使いください。(一週間前から録画予約が可能のようですね。僕はせっかちにもわが家のヴィデオで予約しようとしましたが、まだその期間じゃなくて、しばし待ちます(笑)。)

 では、ここでその予告編と行きましょう。番組の画像をモンタージュでご紹介します。

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 まずタイトル文字です。これは今回のゲストの詩人・吉増剛造さんに揮毫?いただきました。テーマは、「文人精神」です。

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 勤務する恵泉女学園大学の研究室で、オープニングパートは収録しました。こういうシーンは、書架に並んだ本が気になるものです(笑)。文人がテーマといいながら、政治学者の丸山眞男集というのが目立ちます。それに、練習用に置いてあるベースギターのマシンヘッドも丸見えでした(笑)。

 最初に訪ねたのは京都。文人の代表的存在として俳人・画家の与謝蕪村を採りあげるので、蕪村の墓のある金福寺の芭蕉庵で、近世文学がご専門の高橋博巳さん(金城学院大学名誉教授)とトークでした。ここは、朝8時ころのロケだったので、射しこむ朝陽がきれいです。

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 続いては同じく京都の「哲学の道」のシーン、ここで「文人」概念をめぐってちょっと立ち入ったレクチャーとなるのですが、ディレクターがうまい演出で、パターンを使った用語解説をしてくれました。しかし、初秋の京都、「哲学の道」周辺は緑が豊かで清らかな水流もあって、絵柄がキレイですよ。映像紀行です。

 次には、近代の文人を代表して佐藤春夫の世界です。郷里の和歌山県の新宮市まで、名古屋からJR紀勢本線に乗ったのですが、この車窓風景もまた魅力なのですね。ここは「詩人らしく」車窓に流れる南国の風景を眺めています(笑)。さて、新宮の佐藤春夫記念館を訪問しました。ここでは展示物のレポートです。テレビカメラの前でのレポーター役、はい、もう23年前ですがNHK総合テレビの「ナイトジャーナル」火曜日で一年間、キャスターとして文化情報の伝達をやったりしましたから、「昔とった杵柄」ですね。うーん、春夫がお気に入りだった那智勝浦の「ゆかし潟」でのシーン、これが時間の関係で使ってもらえなかったのは、個人的に残念でした。

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 とても空が高く快晴の秋の日でした、北鎌倉に故澁澤龍彦邸を訪ねます。今年が没後30年、この秋には世田谷文学館で回顧展が開かれますシブサワワールドの、いわば秘密の生産基地?、彼の書斎をご覧ください。「モダンな近代の文人」という位置づけです。四谷シモンさんのシモンドールが、亡き主人に代わって書斎の番を務める、という風情でしたね。

 
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 ラストのシーンは佃です。吉増剛造さんのお住まいを佃に訪ねるところから入りましょう。「現代の文人」というのが、今回の吉増さんにお願いした役どころでした。

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さあこのコーナーでは、吉増さんの多面的な活動を特別動画❓も交えて紹介していますよ。昨年の夏にあった近代美術館での「声ノマ、全身詩人 吉増剛造」展の展示やイベントの他、二重露光写真やgozoCine、銅板作品、それに近作の「怪物君」の制作現場のミニドキュメントも盛り込んで、見どころ満載です。また吉増さんとの対話も、刺戟的でしたよ。吉増さんファンは必見です(笑)。

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 というところで盛り上がって、最後は「文人精神の系譜」、僕のカメラ目線の語りで〆ました。いやあ、自分で申すのもなんですが(笑)、面白い!ですよ。ぜひご覧ください。

 お別れの引用句、番組に登場願った詩人たちの作をそれぞれ引いておきましょう。この三人です。

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「まだ長うなる日に 春の限りかな」                                 (与謝 蕪村)

「憐れむべし
 汝(し)が友は
 老いぬ。
 雨はれし
 五月(ごぐわつ)の朝に
 新しき恋を
 おもはず、
 古りにし友を
 しのぶまで。」
                                            (佐藤 春夫  「堀口大学に与ふ」)

「河の女神の声が静かにひびいて来た/タラノメメシアガレ」
                                             (吉増 剛造 「春の野の草摘み」)

追加します。

 4月26日に、アメリカの旅から帰国された吉増剛造さん、番組のDVDをご覧になって、おおいに感銘を受けられたよし、僕にFAXをお送りくださいました。こんな感想のコメントを読むことが出来ます。

「いや、もう、匂いたつような気品のある名作にて、これはこれはと、朝までにもう三度もみて、学習をしておりました。 (「佃」のをさえも、”学習”でした……)
      ………スバラシイものでした。」

 番組のDVDを繰り返し三回ご覧になったそうです。「佃」の、とあるのは、佃のお宅に僕が赴き、あれこれお話しをうかがった、「吉増さんコーナー」のことですね。いやあ、とてもありがたいことです。
                 

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