林浩平の《饒舌三昧》

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zoom RSS 吉増剛造さんFukubukuroイベント2回目でした+「涯テノ詩聲」吉増さん新展覧会は11月から

<<   作成日時 : 2017/06/27 01:43   >>

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 あぢさゐの ましろき朝と なりにけり    (松本 邦吉)

 詩人の松本さんの詩集『しずかな人 春の海』に収められた夏の句です。紫色ではなくて、白い花弁の紫陽花が満開になったのですね。この日は梅雨も中休み、朝陽が花を照らすようです。さて松本さんの第一句集がもうすぐ誕生とのこと、おおいに楽しみです。

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 恵比寿にあるアート・ショップのNADiffナディッフを会場に、吉増剛造さんが奥様のMARYLYAマリリアさんと組んでのプロジェクト、剛造Organic Fukubukuro Orchestraの二回目のステージが、6月16日にありました。午後7時からのスタート、まだ夕景のほの明るさの残る時刻です、そそくさと会場に駆けつけました。第一部はマリリアさんのヴォイスパフォーマンス、日本人のギタリストと、映像作家の鈴木余位さんもメンバーです。

 ステージ画像をご覧ください。これはナディッフのスタッフの撮影した画像をお借りしています。©NADiffです。

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 マリリアさん、快調ですね。とくに「FALLING」という楽曲は、アップテンポでノリがよく、ダンサブルな一曲。余位さんの映像も、サウンドと一緒にセッションしています。

さて第二部は、吉増さんの朗読です。おや、吉増さん、詩編「石狩シーツ」を大きな巻紙に書いてこられて、それを読むわけですが、紙を頭上に掲げて、からだをそらせながらながらの発声です。一種の舞踏パフォーマンスですね。こうして朗読すると、確かに声自体も変わってしまいます。

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 それから吉増さん、フロアに長く並べた、例の「怪物君」草稿に向けてのパフォーマンスです。白いインクを草稿のうえに垂らしてゆくのですね、これはスリリングです。「インクが飛び散るから気を付けてね」、吉増さんご自身のズボンにも飛沫が点々、でした。さらにマッチも登場、これはこれは、です。

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第三部が、この日のゲストの東京都現代美術館の学芸員の藪前知子さんを迎えてのトークです。藪前さん、この春にあったMOTの館外イベント「往来往来」の担当で吉増さんとご一緒しましたが、さらにはこの8月からスタートの札幌国際芸術祭でも、総合監督の大友良英さんをサポートしてのキューレーター役、ここにも吉増さんが参加されます。そんな次第で、主に今度のサッポロでのイベントについてのトークでした。

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 吉増さんが手にしているのは、gozoCineにはたびたび登場するピンチハンガーです。インディアンのカチーナドールや子安貝をぶら下げていることが紹介されます。

 当日会場に配布された「裸のメモ」、その裏面をご覧ください。左は、アイオワ大学の創作科創立50年を記念した催しに吉増さんがゲストで招かれたイベントのチラシですが、真ん中の文字に注目です。

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 これは、もうすぐ講談社から刊行されますが、哲学者の竹田青嗣さんの大著『欲望論』の題字を吉増さんが揮毫されました、その書ですね。これは編集担当が、吉増さんの『我が詩的自伝』を、また僕の『ブリティッシュ・ロック』を担当の山崎比呂志さんだった関係で、山崎氏が吉増さんに依頼されたもの。他の書体のヴァージョンもあって、僕は見せていただきましたが、吉増さん、本格的に太い筆を持たれての書の試みでしたね。いやあ、面白いです。とうとう、書家デビューですよ(笑)。

 それからこれは最新情報です、いよいよ吉増さんの新しい展覧会の日程が発表されました。展覧会タイトルは、「涯(ハ)テノ詩聲(ウタゴエ) 詩人 吉増剛造」、会場は、足利市立美術館で、この秋です、11月3日から12月24日まで開催されます。オープニングが待ち遠しいですね、さあ今回はどんな展示になるでしょうか。

 お別れの引用句です。吉増さん、群馬県立土屋文明記念文学館で開催された「詩人 大手拓次」展にゲストで講演をされました。じゃあ拓次の詩行を引きましょう。

「この かげのやうにふるものは
 みちてくるそらのあしあと。

 ふりつづくかげ、
 ぼうぼうとゆれてゐるかげ。」
                                  (大手 拓次  「ふりつづくかげ」)

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