林浩平の《饒舌三昧》

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zoom RSS ダン・フレイヴィン展はエスパス・ルイ・ヴィトンで+サッカー、スルガ銀行杯をナマ観戦

<<   作成日時 : 2017/08/16 15:22   >>

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 敗戦忌 ことしの蝉のかしましき      (松本 邦吉)

 またまた松本さんの句集『かりぬひ抄』から。昨日が8月15日、敗戦忌でした。この日を詠んだ句としては、これは深い余韻を持つ名作では。しかし、本来なら?耳にやかましいまでの蝉声、今年はやけに寂しいようですね。それに東京のこの八月というのに梅雨空、連続雨の記録が続きそうで、もうウンザリです。強烈な真夏の太陽が恋しいな。

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 先週です、この日はかろうじて晴れ間が覗く午後でしたが、表参道を訪ねます。界隈、BOSSやTODSなどのブランドの旗艦店が立ち並ぶなかに、ルイ・ヴィトンもあります。ここの7階がエスパス・ルイ・ヴィトン、一昨年にはヤン・ファーブルの刺激的な展示も行ったりで、要注意スポットです。9月3日までは、ダン・フレイヴィン(1933〜1996)の光のインスタレーションをやっています。フレイヴィン、ドナルド・ジャッドやソル・ルウィットらと並ぶ現代美術のミニマリストとして知られますが、作品をまとめて観るのは初めてです。
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 この展示フロアは、外光が広々と?入りこむのが面白いのですが、さあその自然光と蛍光管との共演、うーん、どうかなあ。他の作品はこんな感じです。フロアのエントランスに作家本人の写真がありました。

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 さて話題はガラリと変わって、サッカーです。昨日の夜には、埼玉スタジアムにて、スルガ銀行杯の試合がありました。これ、ちょっと地味なカップ戦ですが、Jリーグのルヴァンカップの王者と、南米のコパ・スダメリカーナの王者が戦うもので、今年で10回目とか。Jリーグからは浦和レッズ、南米からは、こちらは昨年の悲劇で一躍有名クラブとなってしまいましたが、ブラジルのシャペコエンセです。シャペコエンセ、昨年の11月、コパ・スダメリカーナの決勝を戦うためにコロンビアに向かったクラブの選手らを乗せたジェット機が墜落、71名が亡くなるという、サッカー史上に残る悲劇を経験したのです。亡くなった選手のなかにはJリーグで活動したひとも多かったとか。

 選手も監督も変わってしまった(生存者の現役選手はわずかに二人でした)シャペコエンセですが、クラブチームとして真に復活するにはこのカップ戦の勝利が重要です。それをレッズがどう迎え撃つか、この試合のチケット、幸いに、日本サッカー協会幹部の友人からプレゼントしてもらったので、雨のなかでしたが、日本代表戦の観戦で何度も訪ねたこのスタジアムに足を運びました。

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 シャペコエンセにはいわゆる有名選手はいないですが、みんな背が高くガタイがいいなあ。レッズは身長の高くない選手が多いですね、まあ背番号10番の柏木や、ドリブル突破が売りの18番の駒井など、小柄でもいい選手ですが。熱心なレッズサポーター、この試合にもゴール裏に大挙して赤いフラッグを振って応援してます。

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 さあ19時にキックオフ。前半は、レッズが押します。後方でボールをキープして、だいたい右サイドの森脇(46番)から駒井にわたって、という具合で攻撃しますね。僕がもらった座席は、メインゲートの前から3列目という、まあ特等席。こりゃあゲームがよく見えます。人気者の槙野(5番)も時々攻めあがってました。しかし、なかなかシュートまでにいたらず。ボール支配率はレッズの70%、というところでしたが、前半はゼロゼロで折り返します。

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 後半になると、シャペコエンセが反撃してきました。とにかく目に留まったのは、昔ヴェルディでもプレーしたことがあるという、22番の右サイドバックのアポジ。とにかく持ち上がるスピードが無茶苦茶に速い。こんなスピードのサイドバックはいまのJ1にもいないのでは。それに、クロスを上げるのに、右足と左足、どちらもそん色なく使えます。何度もアポジがチャンスをこしらえましたね。

 しかし、試合が動いたのは、後半もラストの5分前くらい。シャペコエンセのペナルティエリアで、レッズのFWのズラタンが倒されてPK、それをキャプテンの阿部が決めて勝ち越したのでした。ただこのPK、いわゆる「疑惑の判定」としておお揉めになります。僕の席からも、「あれ?あれでPKかな」でした。これ、帰宅してからBSフジでこの試合の録画を放送していたので、観ていると、ああ、やはりシャペコエンセのキャプテンの3番の足がズラタンに絡まってます。韓国人レフェリーのジャッジ、問題なし、でしょう。

 その後は長い延長時間でしたが、レッズの勝利となりました。カップをレッズメンバーが掲げるところまで3列目で観て、帰路につきました。

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 さて、スタジアム、このあとで、なかなか感動的なシーンが現出していたのですね。それはBSフジの放送で知ります。表彰式が終わったところで、レッズサポーターたちが、ポルトガル語で書かれた「また世界の舞台で会いましょう」の長い幕をかかげ、シャペコエンセのチームカラーである緑色のボードをいっぱいに示しました。これは、「悲劇のクラブ」への激励メッセージです。レッズサポーター、お見事!でした。シャペコエンセの選手たちもスタンドにかけよりシャツを脱いでお返しの礼として投げ込みます。いいシーンでした。サッカー、時にこういうヒューマンな場面を生んでくれます。

 と、昨夜のことを報告したところで、このブログ、しばらくの期間お休みです。というのは、明日から25日まで郷里の紀州に帰省するためです。今回の郷里への帰省では、古代史では悲劇の皇子として知られる、有間皇子をめぐる神話的トポスを探訪の予定です。東京に戻っての次回ブログで詳しく報告しましょう。乞うご期待、です。

 ではお別れの引用句、その有間皇子の有名な万葉歌、そしてそれを踏まえた加納諸平(もろひら)の和歌を紹介して、とします。諸平は、紀州藩に仕えた歌人で国学者、その墓は和歌山市にあるそうです。いい歌ですよ。

「家にあればケに盛る飯を草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る」        (有間皇子)

「椎の葉にかれ飯もるとやすらへば 山風そへて 雨こぼれ来ぬ」      (加納 諸平)

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